《池中蓮華、大如車輪。青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光。微妙香潔》
稚内大谷高校は仏教精神、なかでも鎌倉時代に民衆の中に入り、民衆とともに歩まれた親鸞聖人(1173~1262)の教えによりどころを求めつづけている学校であります。
「一期一会」と申しまして、数多くある高等学校のなかで、本校と出会ったことを大切にしていただきたいと願っております。「佛 説 阿 弥 陀 経」のなかに、以下の経文が書かれております。
《池中蓮華、大如車輪。青色青光、黄色気光、赤色赤光、白色白光。微妙香潔》とあり、現代文に直すと、「池の中の蓮華、大きな車輪のごとし。青色には青き光、黄色には黄なる光、赤色には赤き光、白色には白き光ありて。微妙・香潔なり。」
まさしく、池中蓮華とは本校の生徒、一人ひとりであり、一人ひとりが自分にあった光を放ち、光のごとく輝くことを言い表しているのであります。いま、「個性を生かした教育」が叫ばれております。これは何も今日に限った事ではありません。「個性を生かした教育」こそ、経典の中に綿々と、今までに受 け継がれているのであります。 本校の生徒が、大谷高校を縁とし、三年間の学校生活において、自分を磨き、大いなる成長をしてくれることを期待します。